萩森健二先生

「がんの緩和ケアを通じて、ペットの苦痛を和らげること、そしてオーナーさんの心のケアを含めたサポートをして行きたい」

 ガンの「免疫細胞療法」

萩森先生は、ガンの緩和ケアの分野で先端を走る獣医のひとり。どのようなガンが多いのか? なぜ、ガンの治療や緩和ケアに力を注ぐようになったのか、興味津々でお話し伺ってきました。

「ガンの治療、特に緩和ケアと言われる分野に力を入れるようになった経緯を教えて下さい。」

「人間でもガンは大きな問題ですが、家族と同じような存在になったペットにとってもガンは大きな問題です。かなり増えていて3分の1はガンで亡くなります。だから、治せるガンは治してあげたいですし、治らないならば、苦痛を和らげてあげたいと思って、色々と勉強していった結果が現状で、今も勉強も治療も進化させるべく進行中です。例をあげると、悪性の腫瘍が足に出来てしまって、切断しないと命が危ないワンちゃんがいたとします。足を切断すれば命は助かる可能性が高いのですが、家族にとっては簡単に割り切れない話なんです。多くのオーナーさんが、できたら切らずに何とかならないかと考えて、うちの病院にいらっしゃいます。ですから、何とか切断したときの余命に近づけられる緩和ケアを目指しています。」

「なるほど。手術や抗がん剤治療を極力行わないのが緩和ケアということなんですね。この認識で正しいですか?」

「はい、これまでのガン治療とは異なるアプローチをします。ガンの種類や病状にもよりますが、進行を遅らせ、痛みを和らげる治療です。人でも普及している高濃度ビタミンC点滴療法や温熱療法なども使います。平均寿命から見て余生が短い場合にも緩和ケアが適していることも多いですね。まずはしっかりと診察と検査をした上で診断をして、オーナーさんとお話しをします。話し合いには最低でも1時間くらい取って、じっくりと話し合います。」

この時に他の病院でガンと診断された上で萩森先生を頼って来られた方は問題ないのですが、はじめて愛犬や愛猫がガンだと分かった場合は、取り乱したり、大きなショックを受ける方もいらっしゃるそうです。そんな場合はまず落ち着くのを待ってから、こう伝えているそうです。

「ガンになったことはとても悲しいことですが、“しあわせ病”でもあるんですよ。昔ならガンになる前にフィラリアとか伝染病にかかって死んだりしていたんですね。でも、●●さん(オーナーさん)が、しっかりと育てて、フィラリアなどの病気の予防やケアをしてきたから長生き出来たんですよ。元気な子でもガン細胞は毎日増え続けていますから、長生きすれば免疫が落ちて必然的にガンになる可能性も高まるんです。だから●●さんのせいではないですから・・・。これからしてあげられることを一緒に考えて行きましょう。」

そうなんですよね。ガンが増えているのは、医療の発達とペットを家族のように大切にするようになって、長生きになった結果なんですよね。こんなふうに、かかりつけの獣医さんから言われたら頑張っていこう、できるだけのことをしてあげようって思いますよね。

でも、ひとりの経営者として気になった点が・・・検査してお話しだけで1時間以上?!そんなに時間を掛けたら経営効率は悪いのでは?と思ってしまいました。

「そうなんですよね・・・それは問題点ではあります。でも、つらく悲しい想いをされているオーナーさんを目の前にしていい加減な説明はできませんからね。もちろん、抗がん剤を使った治療やガン(腫瘍)を外科的に取り除いた方が良い場合もありますし、緩和ケアや代替的な治療がベターと考えるべきケースもあって様々ですので、話し合いは最重要と考えています。それに経営効率が悪いのは私たち病院側の都合であって、ガンの治療を始めるとなればオーナーさんの経済的負担は大きいですから、その点も含めて、それぞれのケースにあった治療計画を立てることは欠かせないことなんです。」

いまは、ペット保険があるとはいえ、動物医療の治療費は基本的に100%自己負担の世界ですからね。治療が長期間に及べば、負担はかなりのもの。続けられないケースも出てくると思います。もっとも効果があがると思われる治療でも、継続できなければ意味がなくなりますからね。萩森先生のように時間を掛けて一緒になって考えてくれる先生は心強い存在です。

 

「セカンドオピニオンや他のクリニックからの転院なんかも多いですよね?」

「はい、京都ではウチのようにフルラインナップで、抗がん剤や外科手術を用いる通常のガンの治療から緩和ケアまでを行っているところは少ないようですからね。ホームページからの問い合わせも多いですが、他の先生からのご紹介もあります。学会で緩和治療について発表させて頂く機会も増えましたので、面識のない先生から患者さんを頼まれることも増えてきました。」

ガンの治療にはいくつかの方法や段階があります。

やはり外科手術や抗がん剤が有効なら、それが第一選択肢となります。

初期のガンだったり、腫瘍が取りやすい場所で転移もないなどの場合です。人間と同じだと考えればイメージしやすいかもしれません。末期ガンで手の施しようがない状況になればホスピスに入ることになったり、そのまま何も出来ないまま経過を見るしかない場合もあります。緩和治療は、その中間的な位置づけと言っても良いもので、ガンの進行を食い止めたり、小さくしたりする効果が期待できます。高濃度ビタミンC点滴療法や温熱療法・免疫細胞療法は、人の医療で注目され普及したもので動物にも応用されているのです。万能なものはないですから、良く主治医の先生と相談して方針を決めたり、セカンドオピニオンを求めたりして、状況にあった最適な治療方法を見出すことが大切だと思います。

萩森先生が取り組むガンの緩和ケア(治療)、主なものはこの3つです。

1. 免疫療法

2. 温熱療法

3. 高濃度ビタミンC点滴療法

今回はそれぞれの治療の詳しい説明は省きますが、ガンでお悩みの方は萩森先生のクリニックに連絡してみて下さい。どこでもやっている治療ではありませんので、場合によっては少し遠い方でも足を運ぶ必要があるかもしれませんし、通いやすい病院をご紹介下さるかもしれません。

実は、三重県出身の萩森先生が、京都でクリニックを開業した理由のひとつに病院ネットワークを構築したいという想いがあったそうです。大阪府立大学出身と言うこともあり、京都に同級生や後輩が多く開業もしくは開業予定だったことから京都での開業を決意されんです。

 

「自分は京都出身ではないですが、同級生や後輩たちと協力して地元で開業するよりも強力なペット医療ネットワークが構築できると思ったんです。」

 

萩森先生は、ガンの緩和ケアに精通、他の先生は他の分野に精通しているというように、得意分野があれば難しい症例の場合に補完しあえるわけです。共に学び、普段も親交がある仲間通しだからあらかじめ得意分野や診療の状況も把握しやすいですからメリットが大きいことが分かりますね。

 

しかし、萩森先生の夢はまだまだ先があります。

「各病院苦労していることに手術の時の輸血の問題があります。血液の確保が大変なんです。輸血できなくて亡くなる子もいるんですよ。これも皆で協力し合うような仕組みをつくれたらと考えています。すぐに出来ることではないんですけどね・・」

これは、数人の有志だけで成し得るような問題ではなさそうですね。萩森先生のように若い先生とベテランの先生、皆で協力して進めていく必要がありそうですし、先生方だけでなく、国や行政なども含めて検討しないと継続的な運用が難しい大きな問題だと思いました。

今やペットは家族の一員になり、ペット関連産業も大きくなり経済の観点からも育てていくべき大切な問題のように思いますので、是非ペットやオーナーさんが安心出来る環境やシステムの構築をして欲しいと感じました。

萩森先生は、クールで“シュッとした”第一印象とは違って、熱い想いと温かい心を持った獣医さんですよ。ガンでお悩みの方は、ぜひ電話してみてくださいね。親身になって相談に乗って下さいますので、いま悩んでいる方もきっと希望の光が見えると思います。(おわり)

 

【萩森健二先生プロフィール】

三重県名張市出身

大阪府立大学 卒業

現在、かもがわ動物クリニック院長

ガンの治療・緩和ケア(ターミナルケア)に力を注ぐ若きパイオニア。

子供のころは「ムツゴロウさん」のTV番組にかじりつき、ノートにメモを取りながら見ていた動物が大好きな少年だった。高校生の時に思い切って「ムツゴロウ王国」に電話。ムツゴロウさんと話すことはできなかったが、獣医を目指してはとアドバイスを受ける。猛勉強の結果、大阪府立大学獣医学部に入学。動物病院勤務を経て、かもがわ動物クリニックを開業、現在に至る。

※【特典情報】萩森先生より、プレゼントを頂きました。

「キレパス(このサイト)見た!」で健康相談・健康診断が無料!

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【推薦者】右京動物病院 平野 隆爾先生